せどりをはじめることを決めた際、そこにはいくつか選択肢があります。
たとえば、店舗せどり、電脳せどりなどです。
ただ、初心者はどの手法が最適なのかがいまいちわからないと思います。
そこでここでは、せどりの手法について詳しくまとめ、それぞれのメリットデメリットについてまとめていきましょう。
せどりの手法はどんなものがある?代表的なものを紹介
せどりの手法は、大きくわけると4つ存在します。
もちろん細かく分類していくとより多くの種類があるのですが、ここでは話をわかりやすくするため、あえて4つにのみ分類しましょう。
具体的には以下の4つです。
- 店舗せどり
- 電脳せどり
- メーカー仕入れせどり
- 輸入せどり
それぞれどのような形でせどりをするのか、以下で詳しくまとめていきましょう。
店舗せどり
仕入先→実店舗(ブックオフ、家電量販店など)
店舗せどりとは、要するに実店舗で購入した商品をアマゾンで販売するせどり手法のことをいいます。
店舗で販売されているセール商品や、値段つけが甘い商品を仕入れてアマゾンで販売することで、利益を出すのが主目標です。
店舗でいわゆる「ビーム」を使ってせどり商品を探している方や、大量に同じ商品を買い込んでいる方は店舗せどりの実践者です。
店舗せどりのメリットは、なんといってもライバルが少なく、初期投資がほとんど必要ないということです。
他の手法はインターネットを介して仕入れを行うので限定商品を購入するためには運や素早い行動が重要になりますが、この手法であれば、ライバルとなるのは周辺に住んでいる方のみです。
その上、ひとつひとつの利益が比較的高くなりやすいので、最初から大量仕入れ、大量販売をせずにすみます。
こうした点から、初心者によく好まれる手法です。
とはいえ、店舗までは自分で移動しなければなりませんし、ずっと同じ商品を購入して稼ぐということはできません。
そのため、せどりの収入を時間給で考えたとき、どうしても頭打ちになってしまいます。
とはいえ、一定の売り上げまでは簡単に達するので、あまり資金のない初心者や、お金を作れない方におすすめの手法といえるでしょう。
電脳せどり
仕入れ先→ネットショップ
電脳せどりとは、電脳上=インターネット上で商品を仕入れ、インターネット上で販売する手法のことです。
たとえば、ヤフオクなどで安く仕入れた商品をアマゾンで出品する方法、メルカリで仕入れた商品をヤフオクで出品する方法などが電脳せどりと言われます。
他にも、アマゾンで仕入れた商品をそのままアマゾンで出品するせどり手法(いわゆるアマゾン刈り取り)なども、電脳せどりのひとつです。
電脳せどりのメリットは、時間の使い方の幅広さでしょう。
家にいながら仕入れと出品ができるので、店舗せどりと比較すると仕入れに割ける時間が非常に長いのがメリットです。
なぜなら、電脳せどりはインターネットにアクセスできる端末さえあれば、いつでも、どこでも仕入れを行うことができるからです。
さらにツールや外注を使えば時間給も高くなりやすく、経験を積めば積むほど利益もあがっていきます。
しかしその一方で、競合する相手が多いという点はデメリットです。
特に人気の高い商品を仕入れようとすると、ともすれば何百人もの人と競合することにもなりかねません。
そのため、時には仕入れられないこともままあります。
店にあるものをリサーチして「儲けの出るもの」を主に仕入れる店舗せどりと比較すると、仕入れに確実性がないという点は無視できないデメリットです。
また、どうしても利益という点では店舗せどりに勝てず、ひとつひとつの利益は少なくなりがちです。
特に別のプラットフォームをまたいで商品を販売する電脳せどりは、送料の関係で利益が出づらくなる傾向にあります。
もちろん必ずしも全く利益が出ないわけではありませんが、そうした傾向にあるという点は把握しておきましょう。
メーカー/卸せどり
仕入先→メーカーや卸問屋
この手法は、要するに小売店のように実際に卸問屋やメーカーから商品を仕入れて販売する手法です。
ここまでくるとほとんど物販なので、正確にはせどりとはいえませんが、人によってはメーカーの契約からはじめる方もいるので紹介します。
この手法の良い点は、やはり安定して仕入れが続くという点です。
電脳せどりと違って争奪戦になることはないので、長期的な収入を確保することができます。
ただしその分ハードルは高く、メーカーへの打診をしなければいけない点、仕入れるときは一気にお金が必要になる点がデメリットです。
そのため、資金力のない初心者が参入するにはかなり難しい手法といえるでしょう。
輸入せどり
仕入先→海外の安価な商品
輸入せどりとは、海外から商品を仕入れ、それを国内で販売することをいいます。
仕入れる商品は多種多様で、海外のノンブランドアパレル商品から日本での有名ブランド品まで存在します。
要するに、海外では安く手に入るものの、国内では高額で販売されている商品を見つけ、それを販売していくのが主な手法です。
この手法のメリットは、継続性があること、ライバルが少ないということでしょう。
特にまだ開拓されていないジャンルを見つけることができれば、巨額の富を築くことも不可能ではありません。
もちろんデメリットも存在します。
それは、現金になるまでの時間がかかるという点です。
なぜなら仕入れから実際に商品が日本に届くまでの時間が長いからです。
しかも送料が高く、利益の取れる商品を見つけることができなければ安定して稼ぐのは難しい手法といえます。
そのため、資金的に余裕のある方でなければ成功させるのは難しいでしょう。
結局初心者はどの手法を取ればいいの?
ここまで4つのせどり手法を紹介してきました。
これらのうちで、初心者が行ってはいけない手法というものは基本的にはありません。
いきなり輸入せどりや卸販売からはじめて成功している方もいますし、それを勧める方もいるでしょう。
しかし、ここではあえて「店舗せどり」からはじめることをお勧めします。
なぜなら、店舗せどりはリスクが低いからです。
揃えるべきツールはいくつか存在していますが、それでも他の手法に比べれば初期投資は少なめですみます。
また、利益という面で見ても安定力が高く、「動けば動いただけ結果が出やすい」という点もわかりやすいのがメリットです。
さらに計算もやりやすく、専門的なツールも多数登場しています。
前述したように、時間的、距離的制約というデメリットは存在しているものの、それを鑑みても、店舗せどりには非常に大きなメリットが存在します。
そのため、初心者は店舗せどりからはじめるのがおすすめです。
とはいえ、他の手法に手を出してはいけないというわけではありません。
例えば電脳せどりを突き詰めればほとんど実働なしでお金だけが入金されてくるサイクルを作ることもできますし、卸売を突き詰めれば、個人商店を作ることも可能です。
むしろ、年商をあげていき、より大きな利益を確保するためには、電脳せどりなどにも手を出していく必要があります。
なぜなら、店舗せどりではどこまで行っても、働いた分お金が手に入るにすぎないからです。
とはいえ、働かずにお金が入ってくる仕組みを構築するためには、それなりの初期投資と時間、経験が必要になります。
よって、まずは店舗せどりからはじめて経験を積み、ある程度月商が安定してきてから他の手法にも手を出すのがおすすめです。