せどりのノウハウを提供しているサイトでは、大抵の場合が都会で行うことを前提としています。
なぜならせどりは複数の店舗を回る必要がある関係で、人が少ない地域では行いづらいと考えられているからです。
しかし、それは本当でしょうか。
ここでは、田舎と都会の「環境」に 焦点を当て、都会がせどりをするのにベストなのか、再考していきます。
田舎と都会はどちらでもせどり可能!
最初から結論を述べます。
せどりをするのであれば、田舎であっても都会であっても問題はありません。
どんな田舎に住んでいるにせよ、せどりをすることは可能です。
とはいえ、店舗せどりは店がなければ成立しません。
そのため、本当に店のない地域に住んでいる方は、車で別の都市へ行ってせどりをすることになります。
ただ、人によっては対象の都市に複数の選択肢が出てくることがあるかもしれません。
例えば、車で数10分程度で人口が数万人の「都市」と、車で1時間前後かかる人口が50万人を超える「都市」の選択肢があるとしましょう。
本格的にせどりをする際、多くの方は後者を選択するかもしれません。
しかし、人口の少ない都市にも、メリットが存在します。
また、逆に人口の多い都市にも無視できないデメリットがあるのは事実です。
そのため、両者のメリット、デメリットを考えて、自分の仕入れたい商品の特性などを見極めて選択するのがベストです。
そこで以下では、両者のメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
小都市のメリット、デメリット
おおよそ人口が10万人に届かないような小さな都市は、基本的にそれほど大きな店舗が存在していません。
あっても駅前にひとつくらいで、ほとんどは中規模のチェーン店、あるいは地方スーパーなどです。
大規模都市にあるような店舗はほとんどありませんが、代わりに広い店舗で多くの商品を販売するモール型の店舗が展開していることが多くあります。
ただしひとつひとつの店舗が離れていることが多いので、店舗巡りをしようとするとかなり時間がかかりがちです。
そのため、小規模都市の店舗巡りをする際は、1日コースでせどりをすることになります。
他の点もあわせて、以下にメリットデメリットをまとめます。
小規模都市のメリット
手付かずの商品がある可能性が高い
独自の値つけの商品がある可能性が高い
小規模都市の店舗は、大規模都市と比較すると、当然ながらライバルが少なめです。
単純に考えて、人口5万人と人口50万人の中に同じ比率だけせどりをする方がいたとして、小規模都市であればその人数は10分の1です。
そのため、まだライバルが見ていない商品が残っていたりします。
結果、大きく利益を出すことができたり、プレミアム価格の商品を仕入れることができたりするのです。
また、最近新発売の商品も売れずに残っていたりするので、大規模都市と比較するとひとつひとつの商品の利幅が大きくなる傾向にあります。
加えて、小規模都市の店舗は独自の値つけをしていることが多いので、本来プレミアム価格で出すべき商品を、安い価格や定価で売り出していることが少なくありません。
店舗さえ見つけられたのなら、さながらブルーオーシャンになるのが、小規模都市の大きなメリットだといえるでしょう。
また、小規模都市の店舗は独自の値つけをしていることが多く、そのおかげで思わぬ商品が低価格で手に入ったりします。
特に中古品ショップなどには独自の値段で販売されていることが多いので、店舗があるのなら要チェックです。
ただ、適当に値つけをしている商品の中には検品すら曖昧にしているものも少なくないため、仕入れるときは購入する前のチェックをしておきましょう。
小規模都市のデメリット
移動する時間がかかる
値下げ競争が起きづらいのでセールが少ない
店舗の数が少ない
小規模都市のデメリットは、前述したように「回るのに時間がかかる」という点があります。
小規模都市は店舗が分散しているので、どうしても1店舗に集中する商品の数が少なく、さらに多くの場所に行かなければならないのが大きな問題です。
加えて、小規模都市は値下げ競争が起きづらい環境にあります。
というのも、大規模都市であれば近隣の店舗の価格に応じて価格を調節したりということがあるのですが、小規模都市はそもそも近隣の店舗が少ないので、価格がほぼ定価のまま動かないということが多々あるのです。
特に新品の商品や新しい商品はこの傾向が顕著で、「安くしなくても売れていくから値下げをしない」という店舗が多くあります。
そのため、小規模都市を回るときは、一段型落ちした商品よりも、比較的新しい商品を集中的にリサーチするといいでしょう。
また、単純に店舗の数が少ない点もデメリットです。
多くの店舗を回って並列で仕入れをするということが難しいので、仕入れる数も少なくなります。
とはいえ、逆に言えばひとつあたりの店舗にかけられる時間が多く、たくさんリサーチができるという意味でもあります。
そのため、この点は一方的なデメリットではなく、一長一短だといえるでしょう。
大規模都市のメリット、デメリット
人口が50万人を超えるような大都市は、多くの方が恒常の仕入れに使うだけあって、非常に多くのメリットがあります。
特に大きなメリットが、ひとつの場所に多くの店舗が集中しているという点です。
このおかげで、店舗感の移動時間が非常に短く済み、仕入れに関わらない時間を大きく削減することができています。
また、店舗の数も多いので、並列で商品を仕入れることができるのも特徴です。
しかし一方で、ライバルの数は深刻です。
特に50万を超えるような大型の都市はその都市に居住している方のみならず、周辺の市町村から大量のせどらーがやってくるので、仕入れがしづらくなります。
また、店舗の数が多いので、全てを回ろうとするとお金も時間も足りなくなってしまい、結果として1店舗あたりのリサーチが甘くなる点もデメリットです。
以上の点を含めて、メリットデメリットをひとつずつ解説していきます。
大規模都市のメリット
仕入れがしやすい
セールが多い
大規模都市は、非常に仕入れがしやすいというメリットがあります。
店舗を回る時間が短い上に、商品の数も単純に膨大なので、簡単に仕入れが可能です。
大型都市にしかない巨大な店舗も複数存在しているため、大量の仕入れが可能になっています。
また、セールの数が多いという点も大きなメリットです。
大規模都市は周囲に同業他社の店舗が存在しているのが普通なので、片方が値下げをするともう片方もその価格に追随する、「値下げ競争」をすることが多くあります。
そのため、商品を破格で売るセールを定期的に行う店舗が多く、これも大規模都市がせどりをしやすくしている一因です。
大規模都市のデメリット
ライバルが多い
いわゆる「お宝」商品は見つけづらい
大規模都市の最大のデメリットは、ライバルが多いという点です。
この点については先述しましたが、実際に仕入れをするとかなり実感すると思います。
また、「お宝商品」が見つかりづらいのもデメリットです。
これはライバルが持って行ってしまうというのもあるのですが、大規模都市の店舗は大抵が値つけをしっかりとしているからです。
このあたりは間違いなくデメリットだといえるでしょう。
メリットデメリットを意識して最適な選択を!
メリットとデメリットを並べてみればわかるように、大規模都市に行くほうが安定した仕入れができます。
ただ、最初から小規模都市や中規模都市に行く選択肢を切ってしまっていると、お宝商品やプレミアム商品が手に入りづらくなってしまいます。
自分の事情に合わせて、ぜひ最適な場所に行ってください。