せどりをはじめる方の多くが疑問に思うことのひとつに、「せどりが飽和しないかどうか」という点があります。
この疑問はせどりを今からはじめる方からするとかなりの死活問題で、気になる方も多いはずです。
そこでここでは、「せどりは飽和するのか」という点について、事実と照らし合わせながら、詳しく解説していきましょう。
結論、せどりが飽和することはない!
最初に結論を出しておきます。
せどりは、決して飽和することもなければ稼げなくなることはありません。
実際、インターネットが一般人にまで浸透し始めた2010年代には「せどりは廃れる」という論が巻き起こり始めました。
曰く、せどりは少ない牌の奪い合いで、あとから新規参入してくる方には厳しい環境が続くだろう、とのことです。
確かにこの話には説得力があるように感じます。
せどりのできる店舗の数はそう多くなく、そこから利益商品を見つけるのは決して簡単ではないからです。
しかも、せどりは「誰でもはじめやすい」という利点があるため、次々にせどりをはじめる人が増えたら稼げる商品の数が減っていき、「飽和」していくように感じるかもしれません。
しかし、先述したように、せどりは決して飽和することはありません。
実際、2020年現在も、問題なくせどりは続いています。
では、せどりが飽和せずに続いていられる理由はどこにあるのでしょうか。
以下で、せどりが飽和して新規参入ができなくなる状態にならない理由を詳しくまとめていきましょう。
せどりが飽和しない理由
せどりが飽和してしまわない理由は、具体的に3つ存在します。
- 仕入れ場所は無数に存在しているから
- 売れる場所も増え続けているから
- ほとんどのせどりをしている方は真面目にやっていないから
- せどりを脱却して別のことをする方が多いから
- 社会の仕組み的に「価格差」がなくなることはないから
それぞれの理由について、ひとつずつ詳しくまとめていきます。
仕入れ場所は無数に存在しているから
せどりにおいて最も重要な点は、「仕入れ」にあるといっても過言ではありません。
せどりが飽和するといわれる理由のひとつに、「人の数が増えると仕入れが難しくなる」ことにあるくらいです。
しかし、仕入れられる場所がなくなるということはまずありません。
なぜなら、仕入れの対象にできる場所は増え続けるからです。
店舗はもちろん、新規開店する店舗が多く存在しています。
閉店する店舗も存在しますが、それでも新規開店する小売店のほうが多いはずです。
電脳せどりまで手を伸ばせば、各種通販サイトやフリーマーケットアプリなど、仕入れられる場所は無数に存在します。
これだけ仕入れられる場所が多いのですから、仕入れができなくなるということはまずありません。
いくら組織的にせどりをしている方でも1人がみられる品物の数は限りがあります。
そのため、一度リサーチされた店舗であっても、そこには必ず取り逃しや見逃しがあるはずです。
よって、せどりが飽和するということはまずありません。
売れる場所も増え続けているから
Amazonで商品を売っていると、同じ商品を取り扱っているライバルの数に愕然とすることが多いと思います。
そのため、「いずれ売る人が増えすぎて自分の商品が見向きもされないようになるのではないか」と不安に感じることもあるかもしれません。
しかし、それもありえません。
なぜなら、商品を売れる場所は増え続けているからです。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトだけではなく、メルカリ、ラクマ等のフリマアプリなど、その数は無数に存在しています。
そして、こうした売れる場所はまだまだ増えているのが現実です。
そのため、売れる場所がなくなって商品が仕入れられなくなるということはありえません。
つまり、せどりが飽和するということもないのです。
ほとんどのせどりをしている方は真面目にやっていないから
以外に思う方も多いかもしれませんが、せどりを真面目にやっている方は以外と少ないものです。
100人せどりをしている方がいたら、そのうちの90人以上はお小遣いが手に入ればいい、程度でせどりをしています。
そのため積極的なリサーチをする方も少なく、確実に利益の出るプレミア品だけを表面的にリサーチして店を後にします。
つまり、ライバルの数が多くなりすて商品が仕入れられなくなる、ということはまずないのです。
同様に、ライバルが多くなりすぎて商品が売れなくなるということもありません。
実際、そこまで有名ではない利益商品のアマゾンでの出品数をみると、数人程度しか出品していないことが多くあります。
これこそ、せどりが飽和しないという何よりの理由になるといえるでしょう。
せどりを脱却して別のことをする方が多いから
せどりを真面目にしている人がほとんどいないとはいえ、残りの10%が常々規模を拡大し続けていけば、いずれせどりは飽和してしまいます。
大手のせどりをする方が規模を大きくしようと思えば、全国各地に仕入れをする方を雇い入れることもできるのです。
しかし、実際はそうはなっていません。
なぜなら、大手のせどりをしている方は、その多くがせどりを脱却して、別のビジネスをはじめているからです。
というのも、せどりはどこまで行っても自分の時間をある程度使わなければならないため、真の不労所得にはなりえないからです。
そのため、不労所得を得るためにせどりで得た元手を使って別のビジネスを始める方が多いのです。
そのため、規模の大きな業者にせどり業界が席巻されるということもありえません。
社会の仕組み的に「価格差」がなくなることはないから
「せどり」自体が不可能になるという可能性はないのでしょうか。
それもありえません。
なぜなら、小売店の仕組みが存在する以上、安い店舗と高い店舗が存在するのは避けられないからです。
仮に中古品が市場から一掃されるようなことがあっても、新品の商品に対象を入れ替えればせどりはできます。
逆もまた然りです。
万が一インターネット販売自体がなくなるということでもない限り、せどりというものはなくならないのです。
せどりが飽和するというのはうそ!
この記事では、せどりが飽和するという論調に対しての反論をひとつずつ記載していきました。
この反論をひとつずつ検証すればわかるように、せどりが飽和するという論は完全に嘘です。
世の中に小売店というものが存在する限り、せどりというものはなくなりません。
それこそ日本が資本主義をとり続ける限りは、間違いなく今後も存在し続けるビジネスといえるでしょう。
では、なぜ「せどりが飽和する」「せどりでは稼げなくなる」という論調がインターネット上で出来上がっているのでしょうか。
その理由は、せどりが無くなって得をする人がいるからです。
例えば、マナーの悪いせどりによって被害を被ってしまった方や、せどり以外で稼ぐ情報教材を売りつけたい方などです。
こうした方々はいかにも「それらしい」論である「せどり飽和論」を掲げ、せどりを新規ではじめようとしている方や、せどりの初心者をせどりから遠ざけようとしています。
重要なのは、そうした方に惑わされず、物事の本質を見ることです。
しっかりと物事の本質を見なければ、情報の濁流に飲まれてしまいます。
情報化社会の中でしっかりと自分を保ち、「せどりの飽和」をはじめとした嘘の情報に騙されないようにしてください。