日本には年末商戦という言葉があります。
簡単にいえば、クリスマスから正月にかけて、物を売る人が意識すべき時期のことです。
この言葉は、商業において非常に重要な意味を持っており、多くの業者が年末商戦を意識したプロモーションを行なっています。
それはせどりを行う人でも変わりません。
以下では、せどりと年末商戦についてまとめていきましょう。
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年末商戦はいつからいつまで？ なぜ重要視されるのか。
一般的に、年末商戦と呼ばれる時期は12月下旬のことをいいます。
もっとおおざっぱに、12月頭から年明けまでを年末商戦と呼ぶ企業もあります。
なぜこの時期が重要視されるのかといえば、それはこの時期が1年で最も多く物が売れる時期だからです。
もちろん初売りを行う1月でも十分に売り上げは高まるのですが、年末ほどではありません。
この時期に物が多く売れる理由は、もちろんクリスマスが関係しています。
少なくとも日本において、クリスマスは大切な誰かに贈り物をする時期です。
子どもや恋人、家族や友人など、クリスマスを口実にして贈り物をする人は非常に多く、そのため、大幅に贈り物の需要があがります。
それに加えて、多くの人が仕事納めを終えて休日に入るという点も消費を増やします。
仕事をしている間、人は暇を自覚しませんが、いざ休日に入ると暇を自覚しがちなのです。
結果、やはり年末にかけて娯楽用品の需要が大きくあがります。
しかも、消費者の気分的な昂揚も加わります。
新年を迎える期待感と、特別な1日を過ごすことができるというわくわく感で、多くの人が浮かれがちになるのです。
さらに家族一緒に揃うことでごちそうを作る人も多い点も消費を増やす理由になります。
その上、サラリーマンとして生活している人は冬のボーナスが出るので、嗜好品や趣味の品に対する需要もあがります。
このように、年末の時期は消費が大きく増える時期なのです。
消費が増えることは実際に統計データでも実証されており、そのため、大手会社も年末商戦を視野に入れ、多様なプロモーションを計画するのです。
そして、年末商戦を意識すべきなのは、何も大手商社だけではありません。
せどりを副業として行っている一般の人も、年末商戦は意識すべきことなのです。
むしろこの時期は、仕入れさえしっかりとしていれば大きく稼ぐことができるので、必ず意識すべきといえます。
では、せどりをする方が年末商戦を意識する際、何をすればいいのでしょうか。
年末商戦で稼ぐためのコツを紹介
クリスマス商戦はかなり稼ぐことのできる時期です。
しかし、闇雲に仕入れて、闇雲に売って稼げるほど甘くはありません。
しっかりと仕入れる商品を見定めて、ライバルの動向を観察してはじめて、莫大な稼ぎを得ることができるのです。
そのためのポイントは大きくわけると以下の3点です。
1.仕入れは早めに
2.ライバルの動向を見る
3.狙い目の商品を狙う
以下で、これらのポイントについて詳しく解説していきます。
1. 仕入れは早めに
特に年末商戦においては、日にち単位で需要の高い商品が変わってきます。
もっともわかりやすいのがクリスマスグッズです。
クリスマスグッズは12月20日前後に最も高い需要を記録し、それ以降はほとんど需要がなくなります。
同様に、贈り物系の商品も12月24.25日を過ぎると需要がへこむことが予想できるでしょう。
そのため、こうした商品は早めに仕入れて、早めに売り切る必要があります。
特にツリーやクリスマスグッズなど、需要が限定的なものは、11月あたりには仕入れて12月上旬には出品しておきましょう。
2. ライバルの動向を見る
普段からせどりをしている方であれば当然のことかもしれませんが、年末商戦の間は特にライバルの動向に注目しましょう。
というのも、クリスマス商戦で売れるような商品の多くは、たくさんの人が仕入れるからです。
それはつまり、普段よりも多くの人と比較されるということに繋がります。
よって、年末商戦ではライバルの動向をしっかりとチェックしなければなりません。
特に意識しておく必要があるのは、ライバルの数と在庫の数です。
これらは、その商品の「供給量」を示しています。
いくら年末で需要が拡大しているとはいえ、供給が需要を上回ってしまうと、その分は在庫になってしまいます。
特にその商品がクリスマスにしか売れづらいものだった場合、不良在庫になってしまうこともあるのです。
よって、仕入れの前からどの程度のライバルたちが仕入れて置くのかを予想し、年末商戦が始まったら、ライバルたちの動向を見守るようにしましょう。
3. 狙い目の商品を狙う
年末商戦において、重要なのは、商品の狙いを絞ることです。
いくら需要が拡大するからといって、あれもこれもと仕入れていると、在庫になってしまうこともあります。
年末の在庫を掃ききることができず、そのままずるずると不良在庫を抱えてしまう例は少なくないのです。
よって、商品を仕入れるときは「年末に需要は拡大するもの、それ以降も売り上げが見込めるもの」を仕入れるようにしましょう。
もちろん、爆発的な需要が予想されるサンタコスチュームやクリスマスツリーの飾りなどを仕入れるのも一つの手ですが、一種の博打になってしまうことは覚悟してください。
具体的にはどんな商品が狙い目？ 戦略も紹介。
年末商戦で大きく利益を得るためには、仕入れる商品と、顧客のことを考えなければなりません。
では、具体的にどのような商品を仕入れ、どのような形で販売すればいいのでしょうか。
以下では、年末商戦に向けた戦略を、ポイント別にわけて解説しましょう。
仕入れ
仕入れを行うのは、できる限り早いタイミングがベストです。
あまり仕入れが遅すぎると需要が落ち込んでしまいますし、そもそも値段があまり安くない可能性もあります。
具体的には、11月前後、不用品を処分している方や在庫一掃セールなどを狙うといいでしょう。
例外として、長期的に需要が見込める商品は遅いタイミングで仕入れても問題ありません。
具体的には、汎用性のあるパーティグッズやゲームなどがそれに該当するでしょう。
在庫の管理
仕入れた商品を出したら、あとはずっと出し続ければ売れる、というわけではありません。
なぜなら、年末商戦では多くのライバルがいるので、場合によっては損切を考えなければならないからです。
特に値段の大きく変化するような商品を大量に抱えると、どんどん不良在庫になってしまいます。
よって、年末商戦のために仕入れた商品であっても、「売れなかったとき」のことを考えておきましょう。
具体的には、「〇ヵ月売れなかったら〇円値引きする」といったように、自分の中でルールを定めてください。
もちろん、商品ごとに売れるペースは大きく異なるので、その点は商品それぞれに対して設定したほうが無難です。
重要なことは意識しすぎないこと！
年末商戦は確かに稼ぎ時ではありますが、意識しすぎて商品を仕入れすぎると大変な目にあります。
特にそれほど大きい規模でせどりをしていない場合は、あまり意識しすぎないようにすることも大切です。
例えば、娯楽品やグッズなどはいつもより気持ち多めに仕入れるようにする、程度の意識でも十分に稼ぐことができます。
ただ、大規模にせどりをしている場合、年末商戦は大変重要なターニングポイントといっても過言ではありません。
自分の規模や状況にあわせて、適切な方法や計画を練りましょう。
年末商戦を勝ち抜くのに大切なのは、迅速な行動と決断力だからです。
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